【受注者】0.15mmからのステンレス薄板加工と溶接加工はお任せください 技術とIT化でお客様の加工ニーズに応える /株式会社創円

取材・展示会

2020/07/31

株式会社創円 服部太志社長

厨房関連や食品機器、医療系関連を中心にステンレスの薄板加工を得意としているため、品質基準は業界でもトップクラス。

製造設備への投資だけでなく、工程ごとにiPadを導入し、図面や検査成績書をクラウド上で管理する工夫で、リードタイムの短縮とトレーサビリティー体制を確立。また、ベトナム(ホーチミン)にも事務所を設け、グローバル展開も積極的に行っている株式会社創円の服部太志社長にインタビューを行いました。

 


  御社の沿革、事業内容を紹介していただけますでしょうか。

服部様

月間ロット1,000台の生産にも対応する24時間稼働のタレパンレーザー複合機LC-2012NT。

私たちは、愛知県名古屋市で薄板の精密板金を中心とした金属加工・プレス加工を行っています。

1954年、初代社長が「服部工業株式会社」を設立し、金属プレス加工業を始めました。1987年からは精密板金加工も開始しております。
2007年、二代目社長が「株式会社創円」を設立し、熔接・組立と海外実習生の受け入れを始めました。
2012年にベトナム事務所を設立し、三代目の私が引き継いで現在に至ります。
2020年4月に「服部工業株式会社」と「株式会社創円」の2社を「株式会社創円」に統合しました。

現在は、ステンレスの薄板加工(0.15mm~対応)を得意としており、厨房機器、食品機器関係のステンレス部分などの案件を多く製造しております。
磨きやバフ研磨といったステンレス加工、溶接加工のノウハウをベースに、新しい分野にも積極的にチャレンジし、最近では高い品質基準を要求される医療系の案件や水回り製品などの製造も増えています。

 

  御社の得意分野や強みを教えてください。

服部様

ステンレスのt0.5の突合せ溶接(ファイバーレーザー溶接機FLW-600MT)。

ステンレスの薄板加工が得意で、0.15mmから加工が可能です。中でも、0.8mm、1.0mm、1.2mmが主力ですね。

また、窓口から現場まで、様々なお客様のニーズに合わせた対応が一貫して行える柔軟な社内体制が強みです。

もともと、先々代からのプレスの金型製作から始まり、プレス加工へ、そして先代の時に精密板金加工へと変化もさせてきました、1個のものから量産物まで対応できることに加え、年々加工範囲も広げ、設計、切断、曲げ、溶接・組み立て、バフ研磨・仕上げまで自社内で一貫して行えるのも一つの強みと感じております。

また、変化の激しい時代の中、これまでのQCDもさることながら、多様なニーズにより一層のスピード感をもって対応することが求められています、厨房機器・食品機器で培った加工ノウハウを深め、強みに変えて、スピード感を持って対応していこうと全社的に取り組んでいます。

当然、自社だけでは対応できない案件はまだまだありますが、自社でやるものと協力加工会社で行うものはしっかりと区分けします。メッキ、配線、塗装、設計といった業務は、信頼できる協力加工会社を増やし、会社全体としての対応力や提供できるサービスを強化しています。

 

  お客様の信頼を得るために、職人技や設備投資など、どのあたりに力を入れていますか?

服部様

お客様の案件や要望に応えれる設備があるかないか、応えれる体制であるかどうかも非常に大事だと思いますし、お客様にとって良い意味で付き合いやすい存在であるかどうかも大事だと思っています。

設備を扱うのも、職人技を身につけスキルを高めていくのも「人」です。一人ひとり成長する事、人としての魅力を高めていく事がお客様に支持され続けるために必要なことだと思っています。

会社として「人」が成長し続けていける環境を整えていくこと、そしてチャレンジする姿勢を持ち続け、ひとつずつステップアップしていきたいと思います。

「製造を創造する」この理念を掲げてから10年以上たち、この考え方が社内に浸透してきました。

社員一人一人が「どのようなモノづくりをしていくべきか」と考えること、そして「挑戦を前向きにとらえる」という感覚を持ちながら仕事をしていることが、弊社の強みを支えています。

 

  仕事を行う上で心掛けていること、気を付けていることを聞かせてください。

服部様

「お客様の喜び」と「いかに社員が成長するか」を常に考え、仕事をするよう心掛けています。

お客様の求めている事にはしっかりと耳を傾けていきます。そのうえで希望納期や希望価格があればお聞きして、時には提案をして、より良いものづくりに向けて、情報と知識を知恵に変え、提案力と対応力を鍛えています。

 

  品質や納期、提案など、サービスに関する考え方を教えてください。

服部様

生産性の向上、品質向上、納期の短縮を考えて、設備や体制を整えています。

最近は、設計図面を書いた時点で「翌日には欲しい」と言われることもあります。請け元(設計)のリードタイムが短くなっているので、加工のリードタイムが減るのは当然の流れです。
社内の体制は、流れ品に関しては進められるところは先行して対応し、1個ものが流れる時も常に対応できるようにして、社員一人一人が意識することで生産性の向上を実現しています。

また、納期短縮を意識した時、前・後段取りの時間がとても長いことに気が付きました。
試しに、検査員が1日(8時間)に検査をする時間を計ってみたところ、検査をしている時間は2~3時間くらいで、それ以外の時間はほとんど物か図面を探しているという事がわかりました。

リピートが多いと1日で大量の製品が流れます。すべてに図面を添付するわけにもいきません。
1ロットで1~5個作って欲しいというリピート製造品が、毎週200~300ほど流れてきます。そうすると、図面が200~300枚で、プリントアウトすると図面・工程表・検査成績書を合わせて500~1,000枚ほどあります。
プリントアウトするまで2~3時間かかり、それを探すのが6時間ほどかかってしまいます。

その時に、iPadやクラウドサービスの存在を知りました。
図面をデータにしてクラウド上に上げておけば、見たい時にすぐに取り出せます。これは良いとすぐに導入しました。
1回目の製造工程では、製品に図面を付けていますが、2回目以降は図面をクラウドに上げて、図面がぱっと出せるようにしています。
そして、この取り組みは生産効率を向上させただけでなく、お客様に何かトラブルがあった際は、すぐに資料を提出できるというトレーサビリティー体制も確立しました。

今の時代は、「走る」「手を早くする」といったこと以外で生産効率を上げられる手段がすごくたくさんありますので、常にアンテナを張っています。今後も積極的に導入したいです。

社内のPCと製造機器をネットワークで繋げ、データの共有と管理体制を強化。

 

 

  これまでの仕事で、記憶に残っているものを教えてください。

服部様

医療系の案件を頂き始めた時の、バフ研磨加工ものが最近では非常に印象深く、最初は依頼された製品の品質要求レベルまで、なかなか達することができませんでした。

しかし、今後、切断・曲げ・溶接加工はロボットや自動ラインでの加工が中心になっていく中で、バフ技術、磨きがロボットに置き換わるのはまだまだ時間がかかると思っていましたし、ステンレスの薄板加工に強みを持っていくには表面部品を仕上げるバフ研磨の技術が必須だと思い、ひたすら磨きの技術を向上させていきました。

バフ研磨も3年前から力を入れ始めて、徐々に磨く技術を高めていきました。1年目はほとんど仕事になりませんでしたが、2年目からは、品質レベルも格段に上がって注文も入るようになってきました。

苦しくはありましたが、会社として壁を乗り越え、社員にとっても自分の成長とやりがいを感じることができたこと、多大なる迷惑をかけながらもお付き合い頂き、育ててくれたお客様に本当に感謝しかない案件でした。

 

  ファクトリーエージェントを利用した理由はなんですか?

服部様

声をかけていただいた時、弊社の仕事は食品関連の物が6~7割だったため、別の分野に進出することを考えておりました。以前のように何でもやるというのではなく、得意な技術を知らない業界にも提供できないか、可能性を探っておりました。

弊社は営業マンがいないので、「こういう仕事がやりたい」と思っていても、仕事をとる術がありませんでした。できるかどうかは分からないにしても、お客様からの引き合いを提供してくれるというのは非常に魅力を感じました。なにより、登録すると成果に関係なく金額が発生するサービスが多い中で、登録費用がかからないという点も魅力的でした。

 

  ファクトリーエージェントを通して受注された案件はどのようなものでしたか?

服部様

量産リピートではなく、単品が多いのですが、とにかく種類がたくさんあります。価格的に厳しいものもありましたが、「板厚を変更すればコストが落とせますよ」とか「端材を使えば、多少傷がつくかもしれませんが安くできますよ」といった提案をして対応しました。

ファクトリーエージェントから入ってくるお客様は、もともとサプライヤーや協力企業があるにもかかわらず、弊社を探し出して問い合わせしてきてくれます。
普通だと思うような案件でも、加工自体が少し難しいのかな? 加工できるところがなくて困っている方が多いのかな? と感じます。

 

  ファクトリーエージェントはこう使うといいよというアドバイスがあれば教えてください。

服部様

仕組みも、サービスもまだまだ新しいものです。
ここから得たお客様と、この先どういう形でつながっていくか分からない状態ですので、まずは単品でも、来た案件にしっかり応えていくのがよいと思います。

リピートがないから使えないというのではなく、案件を増やして、喜ばれる仕事をこなしながらお客様の信頼を増やし、仕事の幅を広げていくのがよいのではないでしょうか。

発注側のことが分からない不安もありますが、向こうもこちらのことを分からないわけですから、お互いが手探りです。

しかし、今抱えている会社を変えたいとか、今の会社ではできない技術を必要としているというニーズは、思った以上にあります。

その他のサービスと比べると、登録費用や月々の運営費用がかからないので、まずは登録してみてください。そして、どのような案件が入ってくるかを見て、受注できるものは真摯に対応していけば、将来的には素晴らしい取引先が見つかると思います。

 

◆おわりに

業界歴15年、社長歴は7年という服部太志社長はインタビューの時点で37歳。インタビュー中、言葉の端々から意志の強さと柔軟さ、そしてチャレンジ精神がにじみ出ていました。

「忙しい時にこそ次の種をまく」「少しずつ挑戦する仕事のレベルを上げていく」といった従来からの経営者視点と、iPadやクラウドサービスなど新しいテクノロジーによって問題解決しようとする今の時代の経営者視点。この先、中小規模の工場でのITサービスの導入や次世代経営というテーマにおいて、とても参考になるお話を聞かせていただけました。

「今の時代、生産効率を上げる手段やサービスはたくさんあるので、積極的に取り入れていきたい」とおっしゃっていました。


◆基本情報
代表者名 服部太志
従業員数 35名
創業年度 平成19年4月
住所 〒455-0804 愛知県名古屋市港区当地4-2203

◆加工技術
精密板金加工

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